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幼女戦記9話:音速空挺隊

「V1。魔導士が操縦して飛行する人間ロケットだ。

 最大速度マッハ1.5の音速ロケット偵察機だ。

 V1から司令部を守る方法はただひとつ。

 ロケットが基地を発進する前に、基地ごと破壊してしまうことだ。

 奴が基地を発進したら、F6Fなんかのスピードでは到底撃墜不可能だ。

 そうなったら、我々には死あるのみだ。」

海外では、V1の飛翔音などが、本物のV1巡航ミサイルと違う点が不評だったようだが、

本物のV1はジェットエンジンなのに対して、こちらはロケットという設定だから、

まあ、いいんじゃね。

ボナパルトアウステルリッツ・・・。」

このシーンの軍旗は、フランスのトリコロールではなく、共和国の国旗だったな。

つまり、ターニャの前世の記憶ではなく、ナポレオン・ボナパルトもこの世界にいたのか。

「我々が直面しているのは、歴史が始まって以来の世界大戦です。・・・

 勝利ではなく、敗北を避ける。これ以外に最後まで立っていることは困難かと。」

1918年の帝政ドイツがまさにそれだった。

前年のロシア革命でロシアを打倒し、あとは西部戦線だけとなった。

そこで東部の戦力を西部に転用し、米軍が大挙到着する前に西部戦線に勝利すべく、

「カイザーズ・シュラハト(皇帝の戦い)」と呼ばれる一連の攻勢に出たが、

英仏軍を決定的に破る前に力尽きてしまい、その後の連合軍の反撃をしのぎきれす、

帝国は崩壊した。

「できるだけ多くの敵兵を徹底して叩き、敵に戦争継続能力を粉砕する。

 それが、戦争終結への唯一の道です。」

いよいよ、ヴェルダン(要塞)を共和国軍将兵を溶かす溶鉱炉に変えるのか?

あるいは、ルーデルドルフ線を引いて、ソンム(川)の戦いを再現するのか?

5月10日、1940年では西部戦線でドイツ軍の電撃戦が始まった日。

無敵を誇ったターニャの大隊も、既に半分が脱落とは。

確かにライン戦線は、ダキアやノルデンとはずいぶん違うな。

ロール低地というのは、ベルギー西部、イープルの辺りか。

イープルはWW1の激戦地。

西部戦線で最初に毒ガス攻撃が行われたことや、

1917年の第3次イープル戦(バッシェンデールの戦い)で有名。

(この戦いでは英軍25万人が戦死し、英軍にとって前年のソンムの戦いに次ぐ大惨事になった。)

マスタード・ガスの別名イペリットもイープルが語源。(最初の使用地がイープルだった。)

アドルフ・ヒトラー伍長も一時期この戦区にいたことがある。

撤退する帝国兵の中にもいたかもね。

「腹が、腹が・・。」

まさか腐ったジャガイモによる食中毒だったとはね。

「これらのブースターは、空になった燃料タンクと切り離すことが可能。

 機体を軽量化することで、最終的な速度がさらに高まるのだ!

まるで、APDS弾(装弾筒付徹甲弾)のようだな。

5月25日、1940年ではグデーリアン装甲師団群が既に英仏海峡に到達し、

ベルギーに進出した英仏軍主力が包囲されていた日。

新らしい戦線は、アントワープからリエージュナミュールを経て、ルクセンブルクとフランスの

国境に合流する形か。

ちょうど、1940年に英仏軍が進出しようとした線に沿っているな。

選抜中隊の編成は、

大隊長デグレチャフ少佐

各中隊長:ヴァイス中尉、ケーニッヒ中尉、ノイマン中尉

セレブリャコーフ少尉(デグレチャフ少佐の翼機)

グランツ少尉(ヴァイス中尉の翼機)

ケーニッヒ中尉、ノイマン中尉の翼機2人

ツーマンセル(長機と翼機のコンビ)2組4人

といったところか。

帝国軍はライン戦線のどこかで坑道戦術を使い、

共和国軍の塹壕線の地下に爆弾を仕掛けて吹き飛ばそうというわけか。

そこが突破口になるんだろうな。

ライン戦線の共和国軍を一網打尽にしたければ、突破口はなるべく南、

帝国軍最左翼(共和国軍にとっては最右翼)のアレーヌの辺りだが、

そこから英仏海峡まで徒歩で進撃するのは大変だろう。

1940年では、ライン戦線の中央部、ルクセンブルクの周辺で突破したが、

そこから海峡まで装甲師団でも2週間かかっている。

海峡に進撃する時間を稼ぐために、

ターニャたちにライン戦線司令部を襲撃させて、突破への対応をできなくさせるのだろうが、

2週間もあれば司令部の再建くらいできるだろう。

どこの軍でもそうだが、後方には暇な将校がいくらでもいるものだ。

首都にいる暇そうな将軍や参謀将校たちを送り込めばすむのでは?

原作では、唐突に戦車、しかもWW1のA7V戦車ではなく、

WW2の3号戦車や4号戦車を出してくるのだが、

アニメではどうなるか?V1同様、存在Xがまたも介入するのか?

写真左は、作戦発動前のライン戦線。

写真中は、「霧と太陽」作戦終了時のライン戦線。共和国軍左翼が前進している。

写真右は、「衝撃と畏怖」作戦。ランス辺りと思われる共和国軍ライン戦線司令部を

帝国軍第203航空魔導大隊が強襲する。