読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

2017/3/31 日経「トラック速度制限」

これ、もともと80キロで、90キロリミッターがあとで義務化されたんだっけ?

----

 宅配大手のヤマト運輸と佐川急便がトラック運転手の人手不足対策として、高速道路における大型トラックの速度制限の緩和を政府に要望していることが30日わかった。現行の最高時速80キロメートルから同100キロに引き上げることを求めている。国土交通省は31日に開く物流関係の有識者会議などで議論し、今夏にまとめる物流政策の基本方針に盛り込むことを検討する。

 高速道路の法定速度は乗用車やオートバイは最高時速100キロで、大型トラックは同80キロに制限されている。しかし大型バスは同100キロでの走行が認められており、ヤマトと佐川は速度制限の引き上げを求めた。

 厚生労働省によると大型トラック運転手の年間労働時間は全産業平均に比べ2割長い。最高速度が上がれば労働時間を短くできる。負担の緩和で運転手を確保しやすくなる効果も期待できる。

 ヤマトと佐川はこれに合わせて駐車違反取り締まりの緩和も要望した。道路交通法は駐車禁止区域でも荷物の積み下ろしのための停車は認めているが、5分以内という制限をつけている。運転手が配達するために車両から離れた場合は、5分以内でも駐車違反になる。

 両社は取り締まりを避けるために有料駐車場を借りたり、運転手を2人乗せたりしている。ネット通販の荷物の増加と人手不足で負担が重くなっており、取り締まりの緩和を求めた。

 駐車違反の取り締まりは2006年の道交法改正で厳格化された。昨年には佐川の社員が取り締まりを逃れるため、知人に身代わり出頭を依頼した事件が起きた。日本郵便の宅配車両も駐車違反の取り締まり対象で、業界全体の課題だった。

 国交省は今後5年の物流政策の基本方針を示す「総合物流施策大綱」を今夏までに策定する。31日に有識者会議を開き、物流会社の要望などについて議論する。国交省はトラック運転手の不足を深刻に捉えており、物流会社の要望に一定の配慮をするとみられるが、警察など関係当局との調整が必要なため、難航する可能性もある。